■ 抄録・要旨
| 埼玉県における一般廃棄物の焼却により排出される温室効果ガスの排出量を推算し、考察した。焼却施設からの温室効果ガス排出に対する排出寄与率は、廃棄物焼却起源が81%、電力起源が17%、燃料起源が2%であった。単位重量当たりの廃棄物の焼却により排出される温室効果ガスの排出原単位は焼却ごみの合成樹脂類組成割合に依存する一方、焼却施設稼働電力及び燃料の使用による排出原単位は合成樹脂類組成割合に依存していないことが判明した。さらに、一般廃棄物焼却により排出される温室効果ガスの排出量は、焼却ごみ量、焼却ごみの合成樹脂類組成割合、焼却施設の稼働電力を供給する電気事業者に対する二酸化炭素排出係数から推算できた。
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